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思い出の歌

              3年経ちやっと、泣かずに思い出を話せるようになったかな?
              そう思っていましたが、、、思い出を話す時、こうやって文章にしたためる時は号泣の私です。。
              だいじょうぶ!もう大丈夫!・・・・そうは思っても
              気持ちは中々難しいものであると、実感します。
              飾ったお花は枯れてゆくのに、思い出はどんどん堰を切ったように溢れてきます・・・


      

              2008年1月、私の大好きな南こうせつがつま恋でまたコンサートを開催!という情報をコンサートで耳にして・・・
              私は親友達に「つま恋!行こうよ!!」と。
              みんな、私の誘いに乗っかって(笑)、チケットをゲット!!
              2009.9月20日(日)静岡県掛川で行われるサマーピクニックフォーエバーを楽しみに 
              仕事に家事に頑張って毎日元気に過ごしておりました。


              2008年8月 暑い夏もあと少しかな・・・と思ったお盆過ぎ、ムクが突然咳が止まらなくなり・・・
              3日様子を見ておりましたが 良くなる気配がなく
              獣医さんへ見せに行きました。。。 乾いた咳がずっと続くなんて今までなく
              何だか嫌な予感だけが・・・
              「心臓です」  と言われた時は耳を疑った。。。
              

              走ったり無理をさせないでくださいとの注意を聴き、お薬は欠かさずに・・・・と。
              とにかく咳がとまれば・・・と。
              しばらくして、薬が効き咳は治まり、、、、、しかし 闘病はそこから始まりました。
              


              3か月ごとに状態が悪くなっていったように思います。
              目に見えて痩せて、、、身体が骨と皮になっていくのを見るのは辛かった・・・
              親友達が心配してくれ、みんなで顔を見に来てくれたり・・・
              辛いけど嬉しい闘病の日々・・・
              いずれは寝たきりに・・・・と告げられたのが2009年6月・・・・・。
              仕事を辞めるつもりで会社に報告。
           

              「犬が病気で・・・」と。
              「は???何言っとるん??」と、バカにされ軽蔑されるのを想像していましたが
              「大変やね・・・。側に居てあげてイイよ。でも辞めないでほしい」と。
              仲間も、事務所のみんなも、、、、そう言って慰めてくれました。
              「家族だもんね!」
              その言葉が忘れられません



              いざ・・・・・に、備えてお休みを貰う事に決めて、会社へ通いながらの介護。
              オシッコが出にくくなって注射を打つ日々・・・
              ほとんどお医者に入りびたりの介護・・・
              医者嫌いで、I 動物病院に通う事になるまで大変だった。
              有名なT動物病院は診察を嫌がって、私が叱られた。
             「もっとしっかり押さえてくれなければ注射もできないでしょ!!」
              と、女医さんに切れられた  苦笑
              医者が嫌いで、嫌いで、 噛み付くからです。。。
              もっと医者好きにしておけばよかった・・・な。と思いました。



              こんなに嫌なら、もう行かなくていいよ・・・と決めて
              医者にはいかない選択をしたつもりだったけど
              I 動物病院の先生も、看護師さんもそれはそれは優しくて・・・
              最初は嫌がって抵抗したから縛られたけど、次からは
              診察台に載せるのも一人でできた。
              怖がらない先生だったからだと今は思います。。。
              クールだから余計な事は言わないし・・・・けれど 思いやりがある事は
              すぐわかりました。。。


     
              そうやって1年間病院に通いつめ、お薬の飲ませ方も上手なったな~と。
              思っていましたが・・・・・
               

              私が計画した、つま恋のサマーピクニックFOREEVER のコンサートの
              打ち合わせをしていく度
              不安に、胸が締め付けられました。。。
              毎日の数時間おきの排尿排泄・・・お薬を混ぜた手作り食・・・
              夜中でも早朝でも、鳴けば外に出してあげていた日々・・・
 


              とても出かけられやしないだろうな・・・・。と内心思っていた。
              置いていく事など考えられないので
              みんなには言えなかったが、言いだしっぺを抜いて出かけてほしいと伝えるつもりだった。
              

             
              悩んで、考えて、でも毎日が愛しくて・・・・寝込んでもずっとずっと面倒みるからね!
              と言って聞かせていたけれど・・・・・
              そんな私の心を知っていたんだから・・・
              8月の終わりのある夜、テレビを見ていると、今までにないくらいの目力?眼力?で

              こっちを向いて!!と訴えていた。


              「何??どうかした??」とお顔を覗きこんだら・・・・
              


              「おかあさん、、、、、今までありがとう!」
              突然そう話しかけてきた。本当にそう思った。感じた。
              頭がどうかしちゃったわけじゃないですよ・・・
              「・・・・・・・・。」
              え??と思ったけれど  
              
              「ありがとう・・・お母さんこそ何にもしてあげられずにごめんね・・・・
              一緒に居られておかあさんはすっごく嬉しかったよ。
              でも、、、いいお母さんじゃなかったね・・・ごめんね。
              辛いのなら、、、、もう我慢しなくていいからね・・・・・
              逝きたいときに 逝っていいんだよ。今迄よく頑張っってくれたね、ありがとう!」
              

              そう言って頬や頭を撫ぜると、嬉しそうに笑って目をつむったのです。
             


              不思議な不思議な時間でした。もう深夜をまわっていましたが
              私は涙でぐちょぐちょだったけれど幸せで・・・・・・
              ムクはスースー寝息を立てて眠りにつきました。  今日が終わるね・・・・・また明日。

              その日を境に大便もオシッコも出なくなって、、、、
              注射を打ち排尿・・・・部屋で排尿・・・・。腹水でお腹はパンパン
              1週間そんな状態で、、、さすがに仕事を休もうか・・・・と思い、けれど現実は厳しく
              帰ると玄関でオシッコを漏らしたまま倒れていました。
              オシッコまみれのムクを抱きしめてオイオイ泣き
              毎日毎日泣いて倒れて歩けなくなったムクを見て大声を出して・・・
              旦那さんに怒られました。「じゃまない」(金沢弁で大丈夫!、ビックリしなくてもいい。の意味)
              騒ぐな! と。そういわれました。でもお散歩から帰って来ては泣き。
              夜、ウンチが出ないと言っては泣き。。。。とにかく悲しい辛いだけの最後の1週間でした。
              

              亡くなる3~4時間前、ムクは 私に最後のお別れと、旦那様に何かを訴える様に 
              旦那様の口元に鼻先を付けて何かを頼んでいる様でした。
              ムクからの最後のメッセージを注ぎ込まれているかのような・・・
              不思議な感覚でしたが、、、、起きる事が出来ず、、、、
              朝5時・・・・いつものように甘えた鳴き声が聞こえず・・・・・・回り込んでお顔を覗くと
              そこには もういつものムクではなく、、、、、
              変わり果てた姿のムクが・・・・
           


              まだ暖かくて、でも違う姿でした。忘れる事の出来ない姿・・・・・・。




              大声を上げた私に、もううんざりだ・・・・言いたげな旦那様・・・・・・。
              ムクがムクが・・・・言葉にならない私の横に来て 「マジか!!」



              旦那様は子供たちを起し、電話をかけみんなに亡くなった事を伝えたそうです。
              起きてきた子供たちは、皆泣きながら仕事場へ、学校へと、、、、、出かけて行きました。
              長男はもう家を出て独立していましたので
              後で会いに行くからと・・・・そう言って午前中のうちに我が家へ到着。
              旦那と2人で闘病が長く、お風呂にも入れなくて残念だからと
              気持ち良くしてあげようね・・・
              と言って、洗ってあげました。
    



              暑いのでクーラーを掛けて もう身体は氷の様に冷たかった・・・・。




              家族と、親友家族に囲まれてお別れのお焼香をして、棺に収め
              そのまま火葬しました。出てきた時の遺骨をすべて連れて帰ろうと思っていたのに
              葬儀屋さんが許してくれません。。。
              少し問答があって、、、、お寺に1か月お経さんをあげて供養するのでその後お渡しできる
              そう言って2つあった骨壺の一つだけを抱いて家路に・・・
              夜はとっぷりと暮れているのに 眠くはなく
              ジメジメした空気だけを感じながら、、、まんじりともせず夜を明かし
              明け方5時には目覚め・・・・骨壺を抱きしめてまた泣いていました。
              旦那様に叱られるかな・・・・と思いながら・・・・・。
              それを見ていた旦那が、涙をぬぐっていたのを見て
              静かに 線香に火をつけました。。。。



              ありがとう・・・・・感謝してもしたりません。あれから ずっと旦那様が優しくしてくれるようになりました。
              もうおしまいかと思った事も何度かあった私達でしたが
              あの、最後の夜、子供に説教するみたいに旦那様に聞かせた言葉は
             


              「おかあさんを独り占めしてしまってごめんなさい。おとうさん、これからは夫婦仲良く
               僕の分までお母さんを幸せにしてあげてくださいね・・・」
              だったろうと、、、、、思えてなりません。不思議な不思議なコでした。
       

     
              ムク、、、、あれからとうさんは、意味もなく私を無視したり、大声で怒鳴ったり
              そんな事をしなくなったよ・・・・・
              ムクがかけてくれた魔法は今もずっと効いている様だよ・・・・
              


              頭が生かれたおばさんだと思った人もいるかな??苦笑



              犬にはそんな不思議な力があったんだって思いました。気のせいか??そうかも
              だけど、私には大切なムクからの遺言だと思って
              これからも旦那様を大切にしますね****




              世の中からすべての色が消えて、鳴いてばかりの毎日でした。
              つま恋に行かなければならない日が来て・・・・
              なんだか 気持ちは晴れませんでしたが・・・・・・
              ムクが「行って来て!!」と言ってくれたのだから。と。




               オープニングから実は涙が止まらず・・・・・
               汗をかいたように言っては涙を拭いていました。
               こうせつの声が聞こえて、感謝でいっぱいに



           

               夏川りみさんが唄う【涙そうそう】・・・・・この歌が私に元気出せ!と言ってくれている様でした。
               


                 この歌は、歌手の森山良子さんのお兄様が亡くなった後、そのお兄さんを思って書いた詩で、
                 それにBIGINさんが曲を付けた・・・・とても思い入れのある歌だそうで
                 森山良子さんご本人、BIGINの3人と歌い手の夏川りみさんの声がつま恋の広大な野外会場に響き渡って
                 私の胸にトクトクと 沁みてきました。。。。♪




                今でも大好きなこの曲を時々歌って泣いています。
                2012年9月4日の命日の夜
                テレビを見ているとまたこの歌が流れてきました。。。
                あーーーー聞きたかった歌だな・・・
                ムクからのプレゼントだな・・・♪
                そう思って聴いていました。   本当に優しい歌です。詩を書いておきますね。




                古いアルバムめぐり ありがとうってつぶやいた
                いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
                晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
                想い出遠くあせても
                おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう



                一番星に祈る それが私のくせになり
                夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
                悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔
                あなたの場所から私が
                見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく



                晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
                想い出遠くあせても
                さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう
                会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう
                




               たくさん泣いて泣いて・・・・・今は ジュンコと暮らして2年7か月が経ちました。
               もうやがて10才だろうと思われるジュンコと。。。
               


               ムクがお別れに言った言葉

               「元気でね!幸せにね・・・」 を胸にいっぱい抱きしめて
               今日も楽しく笑っているよ♪ 




                    ここまで一気に書いて大泣きでした。。。もうこれっきりにしたいと思います
                    ありがとうございました。。。。





              
                               

by namabi-rulave | 2012-09-13 10:56 | 家族


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