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ありがとうございました

                                         そして恐ろしいことが・・・・
                                         3月18日 AM6時




      
                                         隣でスースーと寝ていたジュンコが突然 激しく痙攣(けいれん)
                                         どう表現したらよいのだろう
                                         適切とは思えませんが、映画の「エクソシスト」の悪魔に憑依された少女のように暴れる
                                         その異常な様子に なすすべもなく ただ名前を呼んで旦那に助けを求めた私です
                                         抱きしめて 収まる発作でもないのに しばらく泣き叫びながら
                                         ジュンコを抱きしめた私です
                                         激しい発作は 私には随分長く感じられました


 
                                         早朝ではありましたが 先生に来ていただきました
                                         昨日のステロイドが強すぎたのではありませんか?
                                         ステロイドを打つたび ジュンコは苦しそうにしている
                                         もう何もしないでよいので ジュンコを苦しませたくない
                                         このまま 楽にさせてくださいとお願いした私です



                                         先生は血液検査をすると言い 
                                         発作を抑えるためには睡眠剤を入れて眠らせるしかない
                                         同じような発作が続くと 命を奪う危険があるから・・と




                                         もうどうやったって、ジュンコを苦しませるだけなら
                                         このまま逝かせてやりたい・・・
                                         何もできないのなら せめて苦しませずに と願い出た
                                         先生は困り果てているようだった
                                         治療を開始してまだ10日 たった10日でここまで悪くなることは稀だと言った
                                         腫瘍が急に大きくなったのか?と
                                         独り言のようにおっしゃった。
                                         もし CTを撮られるのであれば 手配しますともおっしゃった
                                         寝たきりで動かない状態だから 麻酔も必要ない。と言う


                    
                                         もう、何が何だか訳が分からないでいる私でした。どうすればよいのか途方に暮れて・・ 
                                         大体、そのCTで腫瘍の大きさとかわかって何ができるのだろう
                                         何の為になるのだろう・・・

                                         ジュンコは きっともう長くはないのだという事だけが実感としてありました。
                                         
                                  


 
                                         今朝のように苦しむ姿を見るのは耐えられなかった私は 
                                         家族皆に了解をもらって、ジュンコを 薬で見送ることに決めた**
                                         旦那も3男も、身近で今日までを見続けていた者は 辛かったのだと思う。



                                         18日 夜、皆が集まり お別れをした後 見送りたい旨を伝えた
                                         一通りの処置を終えた 先生も私の申し入れを了承して帰って行った





                                          私は 泣きながら これまでお世話になった人たちにジュンコの病状を伝えた
                                          メールをもらった方は驚き、すぐに返事をくださいました
                                          必至だったことだけ覚えている
                                          誰かが、もっとこの病気について知っているかもしれないと思った
                                          うちのこは、危篤状態から立ち直って今は元気よ!と言う人がいるかもしれないと・・
                                          どこかで期待していた私です
                                          最後の希望を探していたのかもしれません
                                          でも逆の立場だったら 私は返信できなかっただろう・・と思います
                                          本当にごめんなさい




                                         先生が睡眠薬を注射してくれてから、呼吸がゆっくりと穏やかになった
                                          ジュンコは眠った。。。。ずーっと・・・
                                          日差しが暖かくなったとき
                                          私は いつものように ジュンコを身ぎれいにし
                                          私が今、できることのすべてをしてあげた


                                          晴天の 穏やかで暖かい空気が感じられるように
                                          窓を開け 布団を窓際まで引っ張ってきた 
                                          ジュンコのマズルがこの春の気配を感じ取れるように
                                          そして、いろんなことを話した**
ありがとうございました_d0243802_8384669.jpg

                                          もうすぐ、桜が咲くね❀
                                          去年の、皆で行った花見・・・・楽しかったね♪ おやつもいっぱいもらって・・
                                          ジュンコ、今何が食べたい?なんでも好きなものを作ってあげるよ・・
                                          

                                          まともに食事がとれないことが悲しくて辛かった
                                          あんなに好きだったお肉も、スープも どんなご馳走も飲み込めなかった
                                          元気だった時は、恐ろしいほどの食欲で、好き嫌いも全くしない
                                          旦那の作る野菜もおいしそうに食べて、手作りのおかずも残さずに平らげる
                                          「もっと食べたい!」それがジュンコだった・・・。飲み込めなくなってもう何日なんだろう・・



                                          顔や頬を撫でながら、取りとめのないことを話していた。
                                          今までふたりで、そこらじゅう旅した思い出。とりわけ初めてラブラドール仲間に会ったときに
                                          持参した 五郎島金時のケーキを ジュンコがひとりで全部食べちゃったこと
                                          淡路島へ行った時の素晴らしい景色と ペンションのドッグランが最高だったこと
                                          富士山がとっても綺麗だったこと・・・・お友達が皆優しくて楽しかったこと
                                          母と長野を旅したこと。きれいな湖のほとりのドッグランで気持ちよさそうに遊んだね・・
                                          ジュンコがいてくれて 私の人生も輝いたよ**
                                          多くに感謝している・・・うちのこになってくれて
                                          本当にありがとう***大好きだよ***



                                          旦那がジュンコのために
                                          廃材を利用し、みんなで作ったデッキにちょこんと寝そべって
                                          お外を眺めて日向ぼっこをするのが好きだった
                                          私の話を聞きながら、聞こえているのか 
                                          鼻の穴を 何度か大きく膨らませ いろんな匂いを嗅いで確かめているようだった
                                          日差しが差し込んできて眩しかったのか、うっすらと目を開けたように感じた
ありがとうございました_d0243802_0304535.jpg

                                          感謝しかないよ・・・・・ジュンコ 何もしてあげられずごめんなさい・・・・・・・・・・。


                                         


   
                                          18日、これで最後かもしれないからと、ダグラスくんのママさんがジュンコに会いに来てくれた
                                          眠ってるジュンコの顔を覗き込み、ただ眠ってるだけのようだといった
                                          ダグと遊んでくれてほんとうにありがとうね**と言って涙をぬぐわれた
                                          先代のクラウス君の最後のときの話をしてくれて
                                          私を励ましてくれてありがとう**
                                          元気な時には なかなかできない話で きけない話だから
                                          私のために 話してくれたこと、ありがとう**
                                          初めて会った時からふたごのように仲よく遊んで・・楽しかったね!
                                          ジュンコの分まで美味しいものをいっぱい食べていっぱい遊んでね♪
                                          穏やかなお顔を最後に見せることができてよかったと思います



                                          夜、約束の時間に先生は来てくださって・・
                                          知らせを聞いた長男も次男も母も、ジュンコにお別れをして
                                          いよいよ・・・と言うとき、先生が言われた。



      
                                          お薬で呼吸も穏やかですし あれから発作も起きていないようですし
                                          実はステロイドのお薬の影響で、ジュンコちゃんの肝臓の数値が急に跳ね上がっていました
                                          発作は腫瘍性というより、肝臓からきていたのかもしれない
                                          心臓も負担がかかっていたと思われます・・・
                                          今、診察させていただいた限り 瞳孔も開いていて
                                          血圧も下がっていますから、このまま眠るように最後を迎えると思います
                                          ジュンコちゃんは今は苦しくないと思います。なのでこのまま様子を見ませんか?
         



                                          そういう提案だった・・・・。
                                          お薬が効いてるから、これだけ穏やかなんじゃないんですか?と旦那が言った。
                                          先生は これだけゆっくりとお別れできることはなかなかなくて・・・
                                          病気によっては、暴れながら亡くなってしまう子も大勢います
                                          でも、ジュンコちゃんは これだけ穏やかで安定しているのだから いますぐにということは おすすめできません




                                           わたしにとって一番つらいのは、ジュンコが苦しむのが耐えられない。それだけです
                                           そう言ったら先生が、たとえ苦しい呼吸だったり暴れてみたりしたとしても
                                           ジュンコは苦しくなんかないのだと説明された
                                           そういう時は、身体の機能的な問題であり、意識のない状態だから、と・・・・。
                                           私は この2週間ほどずっとジュンコと付き合ってきて苦しい時を見てきて
                                           歩けなくなり、食べられなくなり飲めなくなるのを見ていて本当に可哀そうでならなかった
                                           犬が犬らしく居られなくなって、寝たきりになって本当に幸せなんですか?
                                           それでも 先生は言ってくださった
                                           動物は 最後まで生きることをあきらめたりしない、と。
           



                                           私は 絶句した・・・・・。頑張ってるジュンコに済まないと思った・・・。
                                           自分が年老いて、オムツをはめて 大好きな家族に負担をかけてまで生きていたくはないだろう
                                           常々そんなことを考えるようになっていたから
                                           ジュンコを哀れだと思ってしまったのだという事に 気付いて恥ずかしくなった




                                           一度は固まった気持ちがぐらぐらと揺らぎ 
                                           私自身ジュンコと離れたくない気持ちのほうが強いことを思い知った
                                           先生を見送って、ジュンコのもとに歩み寄り声を上げて泣いた・・・・




                            
                                            ジュンコ、おかーさんは まだまだジュンコと居たい・・・ずっとどんな姿でも居たい
                                            ごめんね、、、、ごめんね、、、、、
                                            表通りまで聞こえる位大きな声で 泣き叫ぶ私を 家族は心配しながら
                                            ただ、静かに見守ってくれた
                                            長い時間涙を流し 絶叫し続けて ふと我に返った
                                            ジュンコは私とまだ 居たいの? 居たいんだね・・・・居たいにきまってる
                                            好きなだけ こうして居ていいよ・・・
                                            ジュンコのためなら おかあさんなんでもするからね・・・




                                            旦那も、子供も、母も 私がどれだけ追い詰められた気持でいたかを理解したと
                                            もう少し後になって話してくれました




 
                                            ジュンコは、私が狂ったように泣いたのを見てどう感じたのだろう・・・・
                                            きっとものすごく心配しただろう、と今はそう思う。
                                            なぜ泣いているのかわからなかったかもしれないね・・・悲しませてごめんねジュンコ




                                            ジュンコの隣で 今日までの日々を想い、まだしてやれることがないか 考えていた

    
by namabi-rulave | 2015-04-20 23:19 | ジュンコ


<< ありがとうございました ありがとうございました >>